全国の救命センターにおいて「外傷患者で適切に治療していれば命ばかりは何とかなったのに、死んじゃった割合」というものを調査した人がいまして。

日本の平均は40%だそうです。

つまり、つまり交通事故などで救命センターに運ばれたけど助からなかった人たちのうち10人に4人は無駄死ってことです。

患者の容態を単純に数値化して重症か重症でないかを判定してあるので、実際に個々の症例をみると、違っている可能性は大きいのですが、この調査で一番問題なのは施設間格差ありすぎなところです。ある施設では10%以下なのにある施設では50%以上。とある条件によって二つの群にぱっくり分かれています。

他にも「500g以下の新生児が助かる割合」の施設間格差を調べた人も。
これもある条件で二つの群にぱっくり。

しかしこれらの内容を公表すると「うちの子、もしかしたら助かったんじゃないの?調べてよ!」なんてのが続出して大変なことに。医者が片っ端から訴えられるなんて事態になりかねません。それでますます救急医療が縮小してますます死亡率が増えるだけです。

ちなみにこの調査で言う適当な治療とは、救急の専従医が十分な人数で医療資源をふんだんに使って行う最新治療のことらしいです。しかし日本の医療界は政府の方針によって常に金欠ですので、外傷患者は国の方針によって見捨てることに決まっているようです。

みなさん車には気をつけましょう。

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