某アイドルが泥酔状態で大騒ぎし話題になりましたがああいうのも含めて

酒は飲んでも飲まれるな

つうか、泥酔するまで飲むのはいかがなものかと思うのです。
おそらくここまでお酒による失態に寛容なのは日本くらいです。アイドルの逮捕はやりすぎとか言う人もいますけど、欧米諸国なら容赦なく逮捕でしょ。イスラムなら鞭打ちの刑ですよ。アジア諸国なら身ぐるみはがされますよ。

大体、今崩壊しそうと話題の救急病院の「もっともくだらなく」「もっとも手間がかかる」患者っていうのが泥酔患者なわけですよ。飲み屋街の近くの救急病院なんて忘年会シーズンにもなれば、泥酔患者で外来の点滴ベッドが埋まりますから。それに暴れたり、目が覚めたとたん支払いもせず帰ったり、迷惑だから病院だって受けたがりませんよ。

この意識障害の男性も節度ある飲酒を心がけていればこんなことにはならなかったのに。そこじゃないの?問題は。

それにしても泥酔患者に1億3千万。しかも奈良ってところがネタじゃないかと思わせてくれますね。
1日に約11人が食品による窒息で死亡している中、日本歯科医師会(日歯)が、窒息を起こしやすい食物や食べ方と、その予防や対処法を解説した「窒息予防チラシ」を発行した。日歯では、「しっかり噛(か)んで食べることが『窒息予防』に欠かせない。もし窒息者を発見したら、まず119番通報と異物除去を。心肺停止時にはAED(自動体外式除細動器)を活用して」と呼び掛けている。
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元のパンフレットはこれなんですけど・・・http://www.jda.or.jp/about/text/chissoku.pdf

ニュースの本文とは違いパンフレットにはAEDを「活用」とまでは言ってないのですが・・・。

最近のAED信仰はどうにかならないものですかね。

蘇生といえば最近ICLS(二次蘇生処置)の指導者メーリングリストが整備されました。毎日毎日
「登録しました。よろしくお願いします」
「数が多いので挨拶はご遠慮ください」
とこればっかり何10通。
そんな中でようやく挨拶以外の話題が・・・

「秋葉原の事件のとき皆さんが思ったと思うのですが、ICLSの指導者とすぐわかるワッペンなり腕章なりをつくってああいった事件の際につけておけば、お互いの実力がよくわかっていいと思うのですがどうでしょう」

ナチス支配下のユダヤ人ですか?
ICLSのインストだからって実際に有事の際に役にたつとは限らないじゃん・・・
ていうかこういうのに入れあげてる人ってむしろ臨床できなかったり・・・
そしてこういうのが万能って信じてる人ってもっと有害だったり・・・

このメーリングリストの脱退方法をそろそろ調べよう・・・。
今話題の麻生さんの発言ですが、報道各社は失言などと言っていますが、本気で思っていて堂々と言ったのなら失言ではないのでは。

正直、自分でもたまに社会常識ないかなと思ったりします。

ほぼ365日、月の半分は36時間以上の連続勤務ととにかく病院に張り付いてりゃ、世間との接触がたたれちゃってて、特殊な感覚に陥りやすいですよね。やっぱり世間並みの働きで、世間との接触を保つことが社会常識を持つための基本ですよ、キホン。


「お医者さんってのは、なったのおれの友達にもたくさんいるんだけど、あのー、なんとなく、そう言った意味で、なんとなく、ちょっと全然、話とか意見が全然おれとは波長が合わないやつが多いなと。友達多いせいか、そう思ってまして、うちも医者がいっぱいいますから、そう思っていて、何て言ったんだって? ちょっと今覚えてねえけど」


年収2000万の人の手取りが1700万くらい、即席めんは400円、ふしゅうというなぞの言葉を発する人とは、さちも波長は合いそうにありませんのでお互い様です。
またなんで薬品名を詳しく報道しちゃうかな。

病院の方々にはお気の毒としかいいようがないのですが、もし救急車の中ではいてたら救急隊員と家族が死んでたかもしれないので、不幸中の幸いと思ったらダメでしょうかね。

さらに不謹慎なセリフは秘密日記へ。
 巷ではインフルエンザがはやっているそうですが、今年は一例も診ていません。そういう職場環境にないだけですが。

 さて、また救急車で30件照会したにもかかわらず搬送先がみつからず患者が亡くなったようです。ネット上でもいろいろいわれているようですが、この件に対しとやかく議論するのであれば紹介された病院を公表すべきです。あの付近にたくさん存在する救命センターには一切電話がかかってないそうですから。またビル診にでも電話かけてたんじゃないの〜?数を稼いで世論が盛り上がれば福島みたいに、受け入れ先がすぐ決まって仕事が楽になるものねぇ。消防局が会見してたけど「俺たち悪くないもーん」って感じだったもんね。
 
 この間理由があって救急車お断りしたら「看護師に勝手に断られた」と抗議されて(女の声=看護師と思ったらしい)結構むっとしました。こっちからも厳重に抗議させていただきました。
 つうか見せしめのように救急車内で○○病院 鷹揚 拒否!って救急車の中で大声で言ってるんですね。電話が切れる前に言うから丸聞こえ。医療者側に問題がないとは言わないけれど、どう考えても選定ミスの病院に電話をかけて、患者に聞こえるように拒否!って叫んで、看護師が断ったって抗議をしてきて救急隊と医師の間に信頼感なんて生まれるわけないのに。
男性患者を公園に置き去り 堺市の総合病院 [朝日新聞]

今の病院の介護病床に25年ものの患者がいますし、左耳大学にも10年もの、鼻口大学にもかつて2年もののICU患者がいました。どこの病院でも転院や退院を拒む問題患者っているんじゃないでしょうか。腫れ物をさわるように扱っているうちに誰も何もいわなくなり月日がたっていくのです。

日経メディカルの連載にも乗っています。http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/series/hdla/200604/500168.html
患者が退院拒否し病室を「占拠」

病院の顧問をしている弁護士さんが実際の事例をあげて対処法をアドバイスするという連載です。登録していないと読めないので要点だけ書き出すと

「法律の世界では現状を重視するため、相手の同意がないにもかかわらず、一方の当事者が勝手に現状を変更することを許しません(「自力救済の禁止」と言います)。」

つまり本人の同意なしに院外にむりやり連れ出してはいけません。たとえ行き先が自宅でも。

「この患者と病院の間には診療契約とそれに付随する入院契約を交わしており、それに基づいて患者が病室の一部という空間を占拠し始めたわけですから、病院としては、まず入院契約に基づく患者の権利が消滅したことを主張しなければなりません。」
「実際に明渡しを求める裁判は、通常の訴訟ではなく、審尋という簡易・迅速な手続きで、病室の明け渡しの可否を決定する仮処分によることが考えられます。」

つまり治療がおわったよーということを病院側が裁判所に説明する必要がありそれが認められれば病室を出て行きなさいという仮処分がでるわけです。ただし

「筆者が仮処分を申請した事件では、今回の事例と同様に患者が自立できず身寄りもなかったため、病院側の主張が正しいと判断されても、人道的見地から、裁判所は仮処分命令を出すことができず、受け入れ施設が見つかるまで待った結果、実際の解決まで1年以上を要したことがありました」

どんなに不当でも受け入れ先が見つかるまでは病院はボランティア精神をもってして患者の世話を焼き続けなければなりません。

この堺市の病院の行為は不法だし、普通はしないのですが気持ちは良くわかります。この事件ではインターネット内の意見でも医療費を滞納して病室を占拠、内縁の妻にも見捨てられたこの男性を非難する声も多く聞かれますが、マスコミは「患者軽視」とたたいています。

 本当にどうすればいいのでしょうね?身寄りのない社会的入院はずっとおいておけ、救急車は断るなたらいまわしは許さん、赤字の病院は経営努力が足りない、赤字でつぶれたら地域が困るので再開しろ。もはや八方塞がりです。
ホントの題名は「高度・急性期治療に特化した病院、厚労省が創設方針」なんですけど、すごい文字化けしてますね。

厚生労働省は6日、脳梗塞(こうそく)や心臓病など治療の難度が高く緊急性を求められる治療に対応するため、「高度・急性期総合病院制度(仮称)」を08年度に創設する方針を固めた。勤務医不足が深刻化するなかで、こうした病院に医師や医療設備を重点的に配置し、急性期医療を充実させる。これらの病院が外来に頼らないでも経営が成り立つよう08年度診療報酬改定で報酬点数を加算する。

 厚労相の諮問機関である中央社会保険医療協議会に近く提案し、導入に向けた本格的な議論を始める。

 高度・急性期総合病院は人口約50万人につき1カ所程度とする。現在全国の病院に90万床ある一般病床のうち、30万〜40万床を高度・急性期総合病院向けにあてたい考えだ。さまざまな診療科を持ち、地域医療の拠点になっている国公立の総合病院や民間の大病院が移行するよう促す。

 現在、こうした大病院は、症状の軽い外来患者も多数受け入れ、勤務医の過剰労働の一因になっているうえに、急性期の入院医療に十分な対応ができない問題が起きている。一方、これら以外の一般急性期病院も、難度が高く人手のかかる治療を行うケースが多く、結果として医師の配置が分散化することにつながっている。

 そのため、高度・急性期総合病院は、一般外来の受け入れを絞り、専門的な外来と入院治療に特化。そのほかの一般急性期病院は、比較的簡単な手術や在宅患者の短期入院、高度・急性期の治療を終えた患者が退院するまでの受け皿とし、役割分担を進める。

 高度・急性期総合病院では難しい症例に取り組むことが多くなるとみられるため、勤務する医師の質の向上が期待される。一方、難病を抱える患者が治療を受けるために従来より遠くに足を運ぶことを迫られるケースも出てきそうだ。

 診療報酬改定では、医師や看護師を手厚く配置し、入院患者の比率を一定以上に高めた拠点病院を、高度・急性期病院と認定し、一般病院よりも報酬を優遇する方針だ。
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なんていうか、絵に描いた餅?みたいな計画です。
いや、この場合絵にもかけない感じ。

この高度急性期病院は人口50万人に1つ作るらしいです。
とすると日本全国で約240施設。全部で30万床振り分けると1病院あたり1250床!40万床振り分けたら1666床!
こんな巨大病院、240施設もないと思うんですけど。
地方大学にありがちな700床クラスの病院だと420施設ほど必要。すると30万人に1つくらいいるはずなんだけど…
一体どういう計算してあるんだろう???

この制度を作る理由は地方の国公立病院を中心とした医師不足解消にあるのだと思います。地方の国公立病院を高度急性期病院に移行し、移行できなかった病院の診療報酬を下げると、医師が雇えなくなり、医師が国公立病院に移動すると考えているのではないでしょうか?

厚生労働省の思惑通りには行かないと思います。
臨床研修制度では救急は必修です。

でも左耳大学では選択制にしているので全員が救急の研修を受けていません。
(平日の昼間に帰れるという特殊メリットがあるので選ぶ人は多い)
理由はヨソにも人まわせです。

ばれたらヤバイです。

高校生が世界史を履修してないのは正直勝手にしていただいてもいいのですが、医者が救急研修してませんじゃ世間様(特にマスコミ)は納得してくれません。研修に効果があるかないかは別として。

ばれたら・・・大爆笑しちゃいます。

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