デフレスパイラル
2003年7月2日医療費の削減が叫ばれています。そのなかで国立大学の独立法人化が決まりました。大学病院も独立法人化で潰れないように利益を生む必要が出てきました。(この辺には以前にも書いたように矛盾がある)
一般企業が経営難になったとき、普通切り詰められるのが人件費。リストラと給料カット、サービス残業です。しかし大学病院はそもそも給料は極限まで抑えられています。研修医は15万円、大学院生にいたっては給料0で授業料をとり、それらが終わってもなかなか助手にもなれず日給11000くらいで平日のみ(給料の計算上)働きます。よってこれ以上の給料カットはほぼ無理。リストラという手は残りますが、もともとたいした給料を与えていないので、リストラしたところで浮く人件費は微々たるもの。
そこでターゲットになったのが「薬」
新薬(先発品)は高いですが、新薬の特許が切れたあとに出てくる類似の薬(後発品、通称ゾロ)は開発費が余りかかっていないこともありお値段安め。後発品をつかって安く押さえることは開業医とか一般病院ではよく行われていることです。そこで大学病院でも独立法人化に向けてゾロの導入を始めました。
そもそも大学病院はなぜゾロを使ってこなかったのかというと、薬効が保障されていないからでした。先発品をまねただけなのでどんな混ざり物が入っているか判ったものではないというわけです。しかし独立法人化にむけてそんな贅沢は言ってられなくなりました。
後発品を使うようになると、新薬を開発する会社は利益が上がらなくなります。そして薬の開発費がなくなり、新薬は開発されなくなるでしょう。また、「なぁんだ、それくらいの値段でできるのかぁ〜」と厚生労働省が保険点数を引き下げるのは目に見えています。そして利益を上げるために病院はさらに・・・まさにスパイラル。
そして医療費は一向に減らない・・・と。
一般企業が経営難になったとき、普通切り詰められるのが人件費。リストラと給料カット、サービス残業です。しかし大学病院はそもそも給料は極限まで抑えられています。研修医は15万円、大学院生にいたっては給料0で授業料をとり、それらが終わってもなかなか助手にもなれず日給11000くらいで平日のみ(給料の計算上)働きます。よってこれ以上の給料カットはほぼ無理。リストラという手は残りますが、もともとたいした給料を与えていないので、リストラしたところで浮く人件費は微々たるもの。
そこでターゲットになったのが「薬」
新薬(先発品)は高いですが、新薬の特許が切れたあとに出てくる類似の薬(後発品、通称ゾロ)は開発費が余りかかっていないこともありお値段安め。後発品をつかって安く押さえることは開業医とか一般病院ではよく行われていることです。そこで大学病院でも独立法人化に向けてゾロの導入を始めました。
そもそも大学病院はなぜゾロを使ってこなかったのかというと、薬効が保障されていないからでした。先発品をまねただけなのでどんな混ざり物が入っているか判ったものではないというわけです。しかし独立法人化にむけてそんな贅沢は言ってられなくなりました。
後発品を使うようになると、新薬を開発する会社は利益が上がらなくなります。そして薬の開発費がなくなり、新薬は開発されなくなるでしょう。また、「なぁんだ、それくらいの値段でできるのかぁ〜」と厚生労働省が保険点数を引き下げるのは目に見えています。そして利益を上げるために病院はさらに・・・まさにスパイラル。
そして医療費は一向に減らない・・・と。
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