死因

2005年7月13日 お仕事
最近デスノートを大人買い?して読みました。
面白かったです。

名前を書かれると死ぬというデスノートをつかって犯罪者に神の裁きを下すキラとそれを追いかける者のストーリーです。デスノートにはいろいろルールがあって知能選が繰り広げられます。死因も指定できるのですが、指定しなかった場合は心臓麻痺で死ぬそうです。

ところで心臓麻痺とは一体なんなのか?
辞書をひくと「急性の心機能停止」のことを指すようです。
具体的にいうと心筋梗塞だとか不整脈とかマラソン中の急死とか腹上死で死ぬわけですね。最後のにあたるのいやだなぁ。

さて、前置きが長くなりましたが今日は生命保険について書きたいと思います。

死んだり入院したりするとお金がもらえる生命保険。死んだ場合についていうと、一般的に内因死より外因死の方が保険金は多いですし、内因死でも慢性の病気より急性の病気のほうが保険金が多いようです。(保険によって違うと思います)
保険金をもらうためには医師の診断書が必要で、遺族は保険金を多くもらいたいため医師との間でゴタゴタが起こったりします。

たとえば車の運転中にてんかん発作がおこりそのまま車が電柱に激突し肝臓破裂から出血性ショックとなって死亡した場合、実は死因はてんかんです。当然内因死。
もう一つあげるとうつ病で通院中の患者がちかくのマンションから飛び降り自殺した場合、うつ病の症状によって希死念慮が強くなり投身したのなら死因はうつ病で内因死になるのです。

しかしうつ病患者がなにかやらかしてかかりつけの精神科医のところに運ばれることはまれで、身体科がみることになります。しかも多くの場合自殺しよう!と思いつくのは辺りが暗くなってからで運ばれてくるのも夜か早朝。死亡確認する医者はその患者ははじめて診ますし、自分でうつ病が悪化したと診断できるはずもなく、夜中で主治医に連絡もとれない・・・で結局死因は外因死のなかの自殺で診断書をかくことが多いのではないでしょうか。

つぎにその病気が長いのか短いのかでもめる例です。
糞便による腸閉塞で死亡した患者。実は統合失調症で内服しておりその薬の副作用でいつも便秘していたようです。
で、この症例の死因は腸閉塞による敗血症とかだったとして、なぜ腸閉塞がおきたかといえば、便秘でウンチが腸につまったからで、なんで便秘になったかといえば統合失調症で薬をのんでいたから!とつなげていくと死因は統合失調症になります。発症して10年くらいなら死亡までの期間は10年。しかし薬は飲んでたけどそれが関係したかどうかは立証できないし・・・などといいながら死因を腸閉塞にすると死亡までの時間は数日から数週間。

さちは交通事故で寝たきりになった患者が10年後くらいに誤嚥性肺炎で死亡した場合死因が外因死の交通事故になることが納得いきません。どうでもいいけど。
患者、保険会社双方からあとでいちゃもんをつけられないようにあんまり深追いして死因は書いたりしませんが。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索