生と死の境界

2005年10月18日
 当直の交代のとき申し送りをすることがあります。(大学とかは必ずする)大体バイト先だと急変する可能性のある人だけです。で、この間のバイト先で

前の当直医:昼間にそこの非常階段でクビをつった患者、何とか蘇生して人工呼吸器つけてるけど・・・急変するならその人くらいかなぁ・・・

急変しちゃイヤです

 非科学的ですけどもしこのままなくなられた場合、非常階段で地縛霊になりそうじゃないですか。例え回復の可能性がなくても生きていて欲しい・・・ってまてよ。

 ヒトは死ぬと三途の川を渡ったり、花車にのってどっか行ったりするらしいんですけど、こういう意識の戻らない患者の意識ってどこに行くんだろう?あの世なんてないんだよ、死んだら死体は物、それだけ。って割り切ればいいんだろうけど、ちょっと気になります。

 臓器移植問題などに関連して人間が定義つけた脳死なんてものもありますけど、あくまで意識も脳幹機能も回復の見込みがなく死にむかって片道切符しかなくてしかも差し迫ってる状態を見分けるのを人間の都合に合わせて定義したのが脳死判定であって、それは生と死の境界を明確にあらわしているわけではありません。

 心臓が動いてるのに死んでるということがさちにはちょっと良くわかりません。まあ、臓器移植さえなければ心停止を待たずに死亡宣告をする必要はないんですけどね。当然。

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