自己責任

2006年5月17日
 今日は流行りものの病を診ました。
 その名も「白いんげん豆中毒
 テレビで白いんげん豆ダイエットとして紹介され、何百人もの人が腹痛、嘔吐、下痢に悩まされたアレです。あんなに大騒ぎになっているのに、まだやるかって感じです。

 少し白いんげん豆中毒について説明いたします。白いんげんに含まれるファセオラミンという成分がダイエットに効果があるといわれています。ファセオラミンは加熱に弱いので「2〜3分しか焙ってはいけない」と放送されたよう。一方白いんげん中毒の原因として考えられているのがレクチンという物質で、強い粘膜刺激作用があって、ナメクジは死なないかもしれないけどねずみは殺せるほどの毒性物質です。加熱すると分解されるのですが、焙りが甘いので食中毒を起こすと考えられています。ちなみに有効な治療法はなく、対症療法のみ。

 もちろん、社会人として、点滴とか吐気止めとかしてあげますが、心の中では

嘔吐と下痢でダイエットできてよかったじゃん

と思ってました。

 それにしても、最近無責任な人が多いですね。テレビ番組を鵜呑みにして実行して、結果が悪かったら抗議。正直、実行した時点で自己責任だと思うんですがね。ヒューザーが地方自治体を偽装見逃しで訴えているのも、ライブドアの株主がホリエモンを訴えるのも同じようなもの。自分の責任を他人に押し付け。

 ちなみにさちはこの情報化時代に
「よくわからないから先生に全てお任せします」というのも無責任だと思います。わかろうとする前に諦めてるもの。

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