鼻口大学と左耳大学では大分様子が違います。左耳大学の方がより「巷でいわれている典型的な大学病院」という感じ。もちろん全然いい意味じゃありません。

 たぶん辛い原因は今までルートとりや検査、処置、カルテ書きなどなど、文句も言わずにやってくれていた研修医がいないことが大きな要素ではあると思う。CVなんて半年以上自分で入れてないくらいだし、カルテも書き方忘れたくらいだしw。若い人いないと活気もないし。

 一番衝撃的で辛い事実は持続点滴が入っている患者の側管から薬剤をiv(静注)するのは医者の仕事であるという点。(決して針を刺すわけではない)
 だから悪心、嘔吐時プリンペラン1A ivとか水分バランス+500以上ラシックス1/4A投与とかなんて指示を書いておいても全く意味をなさない。なぜか筋肉注射はしてくれるのでプリンペランは筋注するとしてもラシックスはどうにもならない。バランス指示に引っかかったら報告だけもらい、あとは病院までラシックスを投与しに行かなくてはならないのだ。
 点滴の側管から静注するのと筋肉注射をするのでは「何か」が起きる可能性は後者の方が圧倒的に高いと思うのだけど。そして点滴がはいってて静注できる薬剤をわざわざ筋注される患者って。

 というかこの左耳大学ではどうも「Dr.Call」以外の指示は通らないらしいのだ。ある糖尿病専門の先生は受け持ち患者約20人全員の血糖値を全部報告してもらって指示だししているらしいし、看護師さんたちの話によればそういった先生がいい先生らしい。

 さちはいい先生じゃないのでラシックス投与したくなくて経過観察ばかりしてます。

コメント

ブログ脳外科医
脳外科医
2006年7月17日4:21

大学病院の看護師が非協力的だということですね.それでも医者が辞めずに働くから改善されないんでしょうね.それで典型的な大学病院は生き残れるのでしょうか.研修医がいないのもそれが理由なのでしょうね.

さち
さち
2006年7月17日10:56

大学の看護師さんたちも上の命令で動くので致し方ない面は少しはあるとは思います。ただ、こういった細かい仕事を以前は研修医がやっていたと思われるのに、その研修医が10人もいない状況では、いずれ崩壊します。
ちなみに左耳県では他にいい研修病院があるわけではありません。確実に医師数が減っていくわけですから、この県の医療自体がかなりピンチだと思います。

・・・ま、関係ないから・・・。

かあこ
かあこ
2006年7月17日20:00

持続点滴が入っている患者の側管から薬剤をiv(静注)するのは医者の仕事でした,私が研修医した大学も。研修医のいなくなった大学でも意味のない同じことを慣習としてやるような大学にはやっぱり研修医はこないでしょうね。お先真っ暗ですね,左耳県。

さち
さち
2006年7月19日17:55

意外と多いんですかね。医者がivするところって。
今までが恵まれていたのか、今がひどいのか・・・?
兎に角、くだらない仕事は減らさないと回らない・・・。

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索