左耳大学の血管造影室は放射線科に牛耳られています。この大学、二つしか造影室がありません。心カテも脳血管も肝臓もみーんなこの二つの造影室で行います。
 そして心カテ以外の検査は全て放射線科が行います。ただし時間外のカテはこのとおりではありません。

 主治医がカテ室に患者をつれていくと、そこにはすでに清潔になった放射線科医が3人ほど腕組みをして立っています。患者をストレッチャーから移したりの手伝いは清潔だから出来ません。主治医が患者を移し終えたら、CTなどのフィルムを出すように指示をしはじめます。清潔だから自分で出せないのです。

なぜそんなに急いで清潔になるのかさちにはわかりません。

 ただし放射線科は手技はしますが、説明は行いません。何か事が起きた場合は承諾書を取った主治医の責任です。放射線科医の思いつきでついでにやったことがとんでもない結果を引き起こしても、さっさと家に帰ります。

 また、どんなに必要な検査であっても、検査の枠があくまでは行えません。自分たちでやるといっても部屋を貸してくれませんから。だからみんながいろいろなことを考えます。

オペ室でCアームつかって血管造影する。
透視室で血管造影する。
さらにICUでポータブルつかって血管造影する・・・。

肘付近から動脈に太めのシースを入れ、勢い良く造影剤を注入すると造影剤は大動脈弓部まで逆流しそこから頭方向に流れていきます。うまくタイミングを合わせると脳血管がうつるわけです。



・・・なんでそこまでしなきゃならないのかわからないのはさちがよそ者だからですか?

コメント

ブログ脳外科医
脳外科医
2006年9月27日22:30

インフォームドコンセントをするときに検査を実際にするのは放射線科の医師であることを説明して同意を得るようにすればいいだけではないでしょうか.検査をした放射線医の手技の問題であれば主治医が責任をとる必要はないと思います.

さち
さち
2006年9月29日20:06

ごもっともです。ただそれですまないのが大学というところで。
左耳の人たちがソレで生きていくというのなら生暖かく見守っていこうと思います。

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