難しいことはいろんな人が書いてるので感想のみです。
この事件に対する一部の一般人の意見は今回のオリンピックに通じるものがあるような気がします。
超一流のアスリートがものすごい努力の上に厳重に調整を重ねて精一杯真摯にがんばっても金メダル取れなかったり、直前に故障したり、途中で危険することもあって当然なのですが、それをたたく。
もしあのときああしていたらよかったのにと後から思うことがあったとしても、それは神様の領域で、物事にはある程度予測不可能で対処困難な局面というものがあるはずです。
でも一部の心無い人たちは代表に選ばれたくせに何と無様な、逃亡兵、国賊と非難します。国を代表したからには良い結果が残せなければならない、それが理不尽だと思うならやめろ!別の選手が出たら違った結果がでたはずだ!といった調子です。
この大野病院の事件に対する一部の人の意見はこれとほとんど同じです。医師なんだから命を助けて当然、あの時ああしていれば助かった、責任を追及されて理不尽に思うな、大野病院にかからなければ違った結果がでたはずだ。
この事件の争点とはまさに「神様の領域」であって、そうでなければここまで騒がれなかったはずです。ただある程度知識がないとそれが神の領域なのかそうでないのかがわからない。医師のほとんどがこの事件の争点が神の領域であることを知っていて、それができないことで罪に問われるのは理不尽だと言っている、その一方で遺族や医療に詳しくない一部の人たちはこれを人の業であるとして断罪を求めている。
とりあえず司法はこの事件が神様の領域でおきたことを認定し無罪判決がでることになり、関係者も支援者も一安心しています。けれど私はむしろ絶望感を感じました。
その代表例がこのニュースです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000018-yom-soci「なぜ事故が」…帝王切開死、専門的議論に遺族置き去り
本当のことを知りたいという願いの上で専門的議論は絶対に必要なものなのに置き去りにされたという。専門的議論の上で被告に無罪が言い渡されたのに「許さん」という。
なんだか理論的なものはどうでもいい、どんな状況でも死んだ人が一番かわいそうだから、遺族の心が安らかになるように誰か悪人作り出せ!と言ってるように聞こえます。
真実は真実で、都合のいいことだけが真実なのではないのです。遺族の方にはお悔やみを申し上げますが、誰か悪人を作り出して心を慰める以外の悲しみを乗り越えていく生き方をお勧めします。
この事件に対する一部の一般人の意見は今回のオリンピックに通じるものがあるような気がします。
超一流のアスリートがものすごい努力の上に厳重に調整を重ねて精一杯真摯にがんばっても金メダル取れなかったり、直前に故障したり、途中で危険することもあって当然なのですが、それをたたく。
もしあのときああしていたらよかったのにと後から思うことがあったとしても、それは神様の領域で、物事にはある程度予測不可能で対処困難な局面というものがあるはずです。
でも一部の心無い人たちは代表に選ばれたくせに何と無様な、逃亡兵、国賊と非難します。国を代表したからには良い結果が残せなければならない、それが理不尽だと思うならやめろ!別の選手が出たら違った結果がでたはずだ!といった調子です。
この大野病院の事件に対する一部の人の意見はこれとほとんど同じです。医師なんだから命を助けて当然、あの時ああしていれば助かった、責任を追及されて理不尽に思うな、大野病院にかからなければ違った結果がでたはずだ。
この事件の争点とはまさに「神様の領域」であって、そうでなければここまで騒がれなかったはずです。ただある程度知識がないとそれが神の領域なのかそうでないのかがわからない。医師のほとんどがこの事件の争点が神の領域であることを知っていて、それができないことで罪に問われるのは理不尽だと言っている、その一方で遺族や医療に詳しくない一部の人たちはこれを人の業であるとして断罪を求めている。
とりあえず司法はこの事件が神様の領域でおきたことを認定し無罪判決がでることになり、関係者も支援者も一安心しています。けれど私はむしろ絶望感を感じました。
その代表例がこのニュースです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080820-00000018-yom-soci「なぜ事故が」…帝王切開死、専門的議論に遺族置き去り
本当のことを知りたいという願いの上で専門的議論は絶対に必要なものなのに置き去りにされたという。専門的議論の上で被告に無罪が言い渡されたのに「許さん」という。
なんだか理論的なものはどうでもいい、どんな状況でも死んだ人が一番かわいそうだから、遺族の心が安らかになるように誰か悪人作り出せ!と言ってるように聞こえます。
真実は真実で、都合のいいことだけが真実なのではないのです。遺族の方にはお悔やみを申し上げますが、誰か悪人を作り出して心を慰める以外の悲しみを乗り越えていく生き方をお勧めします。
コメント
誰が悪いでもなく、おきてしまうことはあるんですよね。
救えない命、治せない病気があるんだっていういう事実。真実。
亡くなられた女性の父親が
「遺された子供に母親のことをどう伝えればいいのか....」と
仰っていましたが
お子さんたちには父親のような気持ちにならないように
伝えて欲しいです。
「一生懸命にお母さんも先生も頑張ったんだけど、でもだめだったんだよ」
それで充分と思うのは、やはり当事者じゃないからでしょうか。