さちは地方の病院で働いています。一応急性期病院。一応。このあたりの病院だとどこもそうなんですが高齢化率が半端ない。アラフォーにして研修医を除いた医者のなかでは下から5本の指に入るレベル。大学病院以外だとどの病院でもそんな感じだったけど。

 医者の高齢化が進むとどうしても問題になるのが「当直」でして、一定の年齢を超えたら当直免除があるのですが、だんだん免除年齢があがっているらしい。
 ちょっと前にいた病院でも当直免除を撤廃しなければならない状態になり、60歳の女医さんに土日の昼でいいから日直にはいってくださいと(医局長が)頼んだら「私はもう20年も当直やってないんだから無理よ!」と逆ギレしていたので昔は40歳くらいから当直免除だったようです。平和な世の中だったんですね。(それが続いていたらもうちょっとで当直免除だったのに…)

 今いる病院でも数年前に当直の免除が廃止になっているんですが、ご年配医師からキツイので免除復活の要望がでているそうで、出された案が「50歳以上は土日の日直、50歳以下が当直、当直は月2回を限度とする」という案でした。

 個人的奴隷根性からすると月二回の当直はいまのところ楽勝なので、その案には賛成ではあるのですが継続性のなさが心配です。

 現在50歳以下の当直可能医師数は20人。5年後にはこのうち9人が当直免除になります(卒年ベースの計算のためさらに増える可能性あり)。

 どう考えても詰んでいます。今から5年のうちに若い医者がどっからともなく湧き出てこないかぎり。湧き出てくるかどうかは3年くらい前から予測がつくはずなのですが、来年の研修医数は当病院、大学病院ともに過去最少らしいのです(゜´Д`゜)

 
地獄の未来しか見えないわ。

コメント

ブログ脳外科医
2014年12月1日14:50

民間病院では50歳過ぎても当直はあたり前です.私も月7回やってそのほかに緊急手術の呼び出しもあります.しかも代休もなしなので適当に有給休暇をとって蓄積した疲労の回復に当てています.医師はあと10年くらいしたら少しは増えるんじゃないかと思いますが,その前に団塊世代の人たちが患者となって時間外にも病院に押しかけてくるでしょうから当直のストレスは増すばかりだろうと予測しています.

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