復活

2007年8月19日コメント (5)
ようやく家でネットができる環境になりました。

この病院もちょっと愉快です。
左耳ほどじゃありませんが。

追記

24時間テレビのマラソン開始と終わりを見てしまいました。
この番組自体好きじゃないし、欽ちゃんも好きじゃないんですが、なんとなくぼーっとしておきたかったので。

それにしてもすごく気になったんですけど

欽ちゃんって66歳にしては老けてませんか?
最近の66歳ってもっと若いでしょう。
もしかしてヘビースモーカーだったりするんでしょうかね。
そうでないとあの老けっぷりはありえないでしょう…。

あと二郎さんボケてませんか?
スタート前のコメントもニコニコわらってるだけで何もいわないし。ゴールのあともニコニコしたまま突っ立ってるだけ…。

大丈夫かなーあの二人。
左耳を無事脱出しました。引越し疲れでぐったりです。
いろいろありましたがそれなりな1年間だったと思います。

本当は救急関連のばかばかしい事についていろいろ書きたかったのですが、左耳大学のばかばかしい事ばかり書いてしまいました。それはそれでうけてたので良いのかもしれません。

さて・・・次に行く職場にちょっとだけ挨拶をしてきました。
そのショックにいまだに立ち直れてません・・・。

どうしてそんなにやる気なの?と。

次に行く職場は若い人たちが多いところ。研修医はもちろん、4年目とか5年目が6人もいる。丁度「おれはやるぜ!」ってお年頃。会話も医学的にかなりマニアックだし。そもそも医師不足ってなに?といわんばかりの人数。

オレンジジュース片手に人の噂でまったり盛り上がってた左耳とは全然違う・・・。臨床的にも一年間休んでたも同然だし・・・。

さらにおーべんこべん制度が存在するらしく、すでにこべんも決定済み。これがまた・・・(略)

やっていけるかなぁ・・・
 カウントダウンの日数があってるのか気になりながらも、面倒なので確認してませんでしたが、どうやらあってるようです。

 夜勤も今日を含めてあと4回です。かなりうれしいです。でも「残り少ないしがんばるぞー」って気持ちは全く沸いてきません。今日もかなりやる気ありません。

 この日記を振り返ってみると左耳に着たばかりのあたりは救急車断るのは犯罪みたいに書いてありますね・・・。いまや断りまくりですが。今月は36時間以上の連続休暇なしとかも書いてあります。いまや24時間連続の休暇もなくなりましたが。着任早々4年目と二人当直でぶーたれていましたが、研修医と二人日勤もあたりまえになってきました。11月ごろにはTOPまで勤務がきついとうめいていたようですが、最近はすっかり元気になりましたね。月5日しか勤務してなきゃ文句もいいようがないわ。さち自身は12月くらいからデプってますな。

 救急隊は病院の当直表を持っているので特定の当直医の時に救急車が集中するようになっているそうです。さちも最初はがんばって救急車とっていたら、最終的に「ポッキーの箱が空になったかどうかのぞいていたら粉が目に入った症例」まで搬送されるようになりました。
 さらに患者やその家族が診察室で大声をだしたり、入院や検査を強要したり、退院を拒んだり、ミスでもないのに医療ミスだとわめき散らしたりするので、患者とのかかわり自体がイヤになりました。
 ついでに自分の外来患者に「調子がわるかったらいつでもおいで」といって対応させる他科の医者とか、開放骨折をいやいや診てくれる整形外科とか(診てくれないときもある)、金曜日の5時に送りつけられる紹介患者とか、深夜帯に「明日準夜だからはやく風邪を治してほしい」と受診する看護師をはじめとした職員の方々とか、何より一ヶ月に数日しか大学に不在だったり、毎週土日は当直しない上の医者がいる環境にうんざり。

 「左耳にのこったらええのに」
 と社交辞令なんだか本気なんだかよくわからない言葉をしょっちゅうかけられるのですが、気弱なさちは「そうねぇ・・・」と言葉を濁すことしかできません。

本音は

二度と来ねえ!!

なんですが。
ほら、先生怒らないから(嘘)やった人は手を挙げなさい。
挙げられないの・・・そう。

じゃあみんな机の上に伏せて。
みんなまわりをみるんじゃありませんよ。
やった人は正直に手を挙げなさい。

誰ですか?瞳孔不同だからって眼科医呼んだのは!

・・・眼科の先生怒ってましたよ。
 溜まった病歴要約を片付けていて看護要約が目に入ってしまいました。

 患者氏名、ID、生年月日、性別、年齢、住所などの一般情報と簡単な病名と現病歴がかいてあってその下は以下省略、医師記録参照と書いてありました。それだけでした。

 え、え、え〜!!?と思って他のカルテも見てみたら全部同じでした。

・・・いやん。
よく新聞の地方欄に

25日午後6時ごろ国道○○号線▲▲交差点で軽自動車と大型トラックが正面衝突した。軽自動車を運転していた◎◎××さんは病院に運ばれたがまもなく死亡した。

みたいな記事がのってるじゃないですか。
「まもなく死亡した」を文字通りとると病院についたときは生きていたけどすぐに死んでしまったように思えます。

でも実際には大抵現場で即死していて、病院に来て蘇生一通りやって死亡確認されてます。即死の場合、死亡時刻は心停止した時刻なので事故が起こった時間です。病院に来て死亡を確認した時間を死亡確認時間といいますが死亡時刻とは違います。「まもなく死亡した」ではなく「病院に運ばれたが死亡が確認された」と書くのがより事実に近いです。

他にも「病院に運ばれたが○時間後に死亡した」の○の中に1とか2とかが入る場合も来院時にすでに死んでいる場合があります。
今日ICUでシリンジポンプにこう書かれたシールが貼ってありました。

ノルアドリナリン5mg+生食15ml

・・・。

さち「ねえ、ノルアドって何の略だ?」
看護師「ん?ノルアドリナリン?」
さち「もっかい」
看護師「ノルアドリナリン」
さち「書いてみて」

ノルアドリナリン

・・・。確かにそう聞こえんことも無いかな。
ノルアドレナリンって学校で習わなくなったのだろうか?
 大学病院は雑用が多い!というすでに当たり前でしょーもない件について話していて、過去に自分がさせられたコメントしがたい仕事について思い出しました。

 地方都市の特長として車じゃないとどこにも行けないけど、充分な駐車場確保はなかなか難しいというのがありまして、その病院でも患者からの苦情の第一位が「駐車場が狭い・混んでいる」。年季の入った病院で建物の隙間とかにようやく駐車場を作った状態で駐車場自体を広くしようとしても無理。あげくに救急搬送口に高規格救急車がたどりつけないくらい狭い通路のため駐車場を探す車が右往左往してもう大変。

 そこで駐車場に整理係をおいて空いているスペースに車を誘導して回転率を良くして駐車場不足を緩和しよう!というアイデアを思いつきました。

 実現可能ないい案だとおもいましたよ。

整理係をやらされようとはおもいませんでしたが

外来が混むのは午前中。ゆえに整理係の仕事も午前中。
1人医長だろうがなんだろうがとにかく平等にまわってくる駐車場整理係!
 スムースに駐車場に入れても外来やってないという矛盾。「ちゃんと誘導せんか!」と怒鳴るタクシーの運転手との確執。駐車場の空いている場所を確認するために走り回った夏の日。10時には事務員がへらへら笑いながら冷たいジュースを差し入れて・・・。

 そのせいだけとは言いませんが50人いた常勤医が半分になりました。ま、駐車場整理させるのに医師免許はいらないと思います。
柳澤厚生労働大臣
「たしかに病院に着いてから帰るまでの時間は長いかも知れないけど、その中には待機してる時間や休憩時間、自分の研究をしてる時間も含まれてるんだから、本当の勤務時間で ある『患者を診察してる時間』だけを見たら、厚労省の調査では別にたいしたことはない」

 ここは田舎なのでテレビドラマのように次々と患者が運ばれてくるわけじゃありません。夜も一時間ごとにぽつんぽつんとやってきて30分くらいごそごそして待機の時間。つまり12時間働いても柳沢式労働時間計算によると6時間程度しかはたらいていないわけですよ。でもやたらつかれました。おかしいですね、あんまり働いてないのに。さちの体力がたりないだけのようです。

 つっか国会を24時間連続にして柳沢大臣には一時間後とに10分ずつ答弁していただきたいとおもいます。労働時間8時間だから問題ないでしょ?

 ようやく確定申告の書類を書き始めました。この半年ほとんどバイトにもいかず夏休みも正月休みもなく土日の連続やすみもなく、大学にこもって月10回程度の夜勤をして働きましたがその対価は231万4233円(税込み)でした。年収になおすと500万いかないですね。

 いくら意欲があってもこんな給料じゃ家庭のある人には勤められませんよね。研修医にもおすすめできませんよ。
 前にも書いたと思いますが、左耳大学病院の代表電話は5時をすぎるとつながらなくなります。さらに電話番号案内でも代表電話と売店以外は登録されていません。当然大学病院のHPにも代表電話以外の番号は書かれていません。
 つまり時間外専用の電話番号は簡単には調べられない上、時間外に大学病院に電話連絡を取ることは大変困難です。(代表電話にかけて長ったらしいアナウンスを聞いていると最後の最後で番号を教えてくれるというトリックがしかけられているが)
 関連病院にはこの番号は周知されていて、時間外に他院から大学に紹介があるときはこの番号にかかってきます。この番号がわからない一般のひとは飛び込み受診するしかありませんが、事務にこっぴどく文句を言われた上、そのまま他の夜間診療している病院にスルーされたりします。
 救急隊からの電話連絡だけは直接医師の持つPHSにかかってきますが、電波状態が悪いと事務を通して連絡してきます。この電話が時間外の大学病院と外界をつなぐたった一本の回線。

それくらい大切な時間外専用番号。



壊れたってさ。

電話機変えても電話線変えても直らないんだって。交換機あたりで壊れてるみたいだって。とりあえず明日の朝までこのまんま。
ついでに救急隊から直接連絡の入るPHSもつながってないみたい。
もしかしたら交換機の大元でやられてる?

左耳大学は今から朝まで鎖国します。

つーか、電話の受けられない救命センターで当直ってただのひっきーじゃん。
芸能人占い、松嶋菜々子でした。

松嶋菜々子といえば救命病棟24時ですね。見たことないけど。
救命救急24時といえば、それを題材にした試験問題を思い出します。

鼻口大学には3つの科が合同でストーリーを提出し、そのストーリーに出てくる疾患について考察して発表するとかいうなんだかよくわからない授業が存在します。一緒になる3つの科はそれぞれの専門性には全く関係なく、担当教官のスケジュールによって組み合わされるので、必然的にそのストーリーもはちゃめちゃになっていきます。

ある日、学生から発表につかうので話を聞きたいと言われ、聞かされたのがこのストーリー。ちなみにこれは救急、産婦人科、整形外科がセットになってます。

救命救急センターの研修医のななこは指導医のしんどう先生にしかられて、いきなり仕事も忘れて救命センターを脱走。あげくに車をとばして自爆。腹痛を訴えるななこ・・・。そこへしんどうをのせたドクターカーが到着。さぼってたのがすっかりばれたななこはそのまま自分が勤める救命センターに搬送され、エコーで腹腔内出血が確認されます。
CTを撮ることになりますが女性を見たら妊娠を疑え!つーわけで妊娠検査をされるななこ。
自分の職場で尿を取られ、皆が見守る中妊娠反応+。

そのときしんどうは・・・

まさかあのときの!!!!

お前かよ!

 ななこは緊急手術をして無事退院。しんどうは責任とって嫁にもらうことに。ところが今度は妊娠しても流産ばかり。ななこはリン脂質抗体症候群だったのです。ステロイドで治療しますが、今度はその副作用で大腿骨頭壊死をおこし両側人工関節置換。
 そんなこんながあっても、ななこは現場復帰し今日も救命センターでバリバリ働くのでした。

 このストーリに対するさちへの学生からの質問。

先生が「ななこ」みたいになっても第一線で働かれますか?

ならねーよ。

ちなみに女医さんの話を聞いて回っていると言っていたのに回答数は1しかなかったらしく、学生の発表の時「○○科の女医さん(匿名希望)は・・・」と紹介され、当時○○科の女医はさち一人しかいなかったので、いろんな方面にもろバレしてつっこまれました。
年末も救命センターは平常どおりです。

・・・医師の勤務体制が。

各科の医師は遠出したりしますので大動脈解離とか消化管出血とかは治療はできません。その他の専門的加療が必要でもオンコール医師に電話がつながらなければ諦めてください。ちなみに通常でもオンコール医師が電話に出る確率は50%以下です。

運よく緊急手術に必要な医師がそろっても、オペ室看護師の機嫌がわるければ「ムリです」のたった四文字で電話をきられておわりです。
どんなに緊急でもCTは一時間待ち(1回1回電源立ち上げ→ウォーミング+何かそれ以外の時間)、輸血も1時間待っていただきます。運が悪ければ輸血はセンターから取り寄せです。

年末年始左耳県にお越しの方は左耳大学より東側にはまともな病院は存在しませんので決して県東部には近づいてはいけません。

やだよう、やだよう、こんなところで働くの怖いようっ
最近自殺が話題になってますよね。

秘書さんとその話をしていたら
「医学部って自殺する人多いんですか?」
ときかれました。

確かに医療関係者は自殺率が高いとかいいますね、と答えたら

「去年学生さんだけで3人自殺されてるんですけど、これって普通ですか?」

多っ!

やな事きいちゃったなぁ・・・
 寒くなりましたね。さちは鼻水がずるずるでてつらいです。

 個室の患者さんの所に行ったら窓が開いてました。山の上に建っているので風がびゅーびゅー吹き込んでて寒い寒い・・・。しかも患者の布団がはぐられている・・・。意識の無い患者さんなので文句も言われず、極寒の部屋で静かに寝ておられました。

 なんで窓開けてたの?と担当看護師に聞いたら

熱が出てたんで、指示通りクーリングしてました

・・・ありえんから。
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/arab/story/20061113hochi104/

2歳児を「指名手配」…UAEドバイの空港で (スポーツ報知)
 アラブ首長国連邦(UAE)の首都ドバイの空港で、2歳の男児が指名手配中の容疑者と間違われ、当局に連行されそうになったことが12日までに分かった。地元紙エミレーツ・トゥデイが報じた。

 同紙によると、男児は両親とともにトルコ行きの航空機に搭乗しようとしていた。しかし、出国手続きに当たった担当官は、男児が指名手配中の容疑者リストに載っているとして出国を許可せず連行しようとした。生年月日を含めた男児のパスポート情報が、指名手配の情報と一致していた。

 父親のアブダラ・モハメド・サレハさんは「空港の担当官が、息子を連行すると言った。最初はからかわれているのだと思い『連れて行けば』と答えた。すると担当官は息子は指名手配中で、逮捕状が出ていると、書類を提示してきた」と話しているという。

 別の地元紙によると調査後に誤りが判明。男児は、両親とともに旅客機への搭乗が認められた。

 なぜ、このような“ミス”が生じたかは不明。今後、調査が行われるという。

**************************
公務員が四角四面なのはいずこも同じと。
連行しようとする前におかしいと思わないのかなぁ・・・。
左耳大学は夜になると電話がつながらなくなります。
特定の電話以外はダイアルインになっていないのです。

代表電話にかけると「交換業務は終了しました」という虚しいアナウンスが流れるばかり。

電話番号案内にかけて夜間の連絡先を聞いても代表電話以外は届出がない。もちろんHPにも書いていない。

しかも左耳大学内から電話をかけるとデフォルトで番号が非通知になっている・・・。

とにかくとても不親切。仕方ないので急病人は直接窓口までやってくる。そして窓口で
「連絡してからきてもらわないと困るんですよ!」
と事務にしかられる、なんとも納得のいかないシステムになっている・・・

なんとかならんか、これ。
臨床研修制度では救急は必修です。

でも左耳大学では選択制にしているので全員が救急の研修を受けていません。
(平日の昼間に帰れるという特殊メリットがあるので選ぶ人は多い)
理由はヨソにも人まわせです。

ばれたらヤバイです。

高校生が世界史を履修してないのは正直勝手にしていただいてもいいのですが、医者が救急研修してませんじゃ世間様(特にマスコミ)は納得してくれません。研修に効果があるかないかは別として。

ばれたら・・・大爆笑しちゃいます。
 最近の若者は切れ易いとよく言われます。さちはずっとそんなわけないだろう〜と考えてました。実際そんなにすぐブチぎれる人を見たことなかったですから。でも左耳にきてからものすごく納得しました。

 救急外来にくる患者さんでも休みの日や夜間に一定以上の検査、投薬ができないなど、自分の思いどおりにならなかったら、大声をだして威嚇します。救急外来や夜間診療所には今までもかなりの頻度で働いてきましたが、こんなに威嚇されるのは初めてです。正直げんなりです。

 しかし一番げんなりするのは「研修医が切れる」ことです。
 ていうか、はっきり言わせてもらえば左耳大学の研修医は変!。もともと10人もいないので、大切に育てられているのかもしれませんが、いくらなんでもこいつらが医者?と思うだけでくらくらします。

 救命センターの患者(多くても16人以上にはならない。しかもほとんどやることない)のカルテを二人で分担して書けと言ったら、できません!と切れ・・・
 当直の回数が多い!と切れ・・・
 日勤の回数が多い!と切れ・・・
 2日目にしてオーベンがウザイから変えろと言い・・・

 研修医はお客様どころか、お客様は神様ですのような状態。
 文句があるとすぐにママ(研修センター)に言いつけにいくありさま。

 今日はカンファレンスの内容があんまりにもあんまりだったので先輩が切々と説明。
「カンファのときは出すフィルムをあらかじめ決めて、わからないことがあったらあらかじめ調べておくなり聞いておくなりして・・・」
すると
「あ?これは研修医の勉強のためのカンファなんか!?」
と切れました。前代未聞だと思います。

さちは薄情なのでそんなやつに何も教える必要はないと思ってます。
 救命センターにくるやっかいな患者はいろいろいるのですが、最近多いのが「主訴:暴れる」な患者様。

 救急車の場合はもろもろの事情によりそっち専門の救急病院に行っていただいていますが、問題は家族がふんじばって救急外来につれてくる場合。受付から連絡があったときはすでに救急外来まで来ていますから診たくなくても行かざるを得ない・・・。

 ところが、素人目にみても「あばれちゃうご病気」な人というより、単に気に入らないことがあって暴れてるだけなことが多いです。そして両親もみんな判でついたかのように子供に対して同じような接し方をする・・・優しいというか腫れ物にさわるというか。

母「○子ちゃん、どうしたの?」
子「うっせえ、ばばあ」
父「○子ちゃん、もとの○子ちゃんに戻って!」
子「死ね!」
両親「いつもはこんな子じゃないんです。今日はちょっと気に入らないことがあったみたいで」
子「おめえらに何がわかるんだよぉぉぉぉぉ!!!」
両親「ああ、なんでこんなことに、うっうっうっ」

単なる積み木崩しの子供と両親にしかみえなくて、診させられてるさちのほうが「なんでこんなことに」です。別に病気じゃないからどうしようもない。両親のこんな態度が余計に助長するんだろうなと学習しました。

さて、前置きがながくなりましたが、左耳大学に耳を疑うおふれがでました。

1 ムンテラ(病状説明)は5時までに行うこと。
2 カンファレンスも時間内に行うこと。

Q:何故こんなお触れがでたのでしょう?











A:研修医は時間内しか働かしちゃダメだから。
 左耳大学はちょっと変わっています。変わっているのかこれが本来の大学病院というやつなのか、鼻口もそれなりに変なのかもしれませんがちょっと系統が違って判断に迷います。

 その中でも異色の存在なのが「精神科」。
 さちがくるちょっと前まで事実上診療停止していました。

 始まりは教授選。よその大学から来た新しい教授は痴呆以外は見ない、閉鎖病棟は作らないと宣言し、いままでいた精神科医たちは逃げ出しました。外来も停止、病棟も閉鎖された状態で唯一の臨床の仕事はリエゾンだったようですが、病気で落ち込んだ患者に「自殺するなよ!」と一喝し、トラブルを巻き起こすため誰もリエゾンを依頼することはなくなりました。
 しかし大学ですからそれなりの雑用は存在します。医局員3人を教授は自分の出身大学から呼び寄せました。その精神科医たちは見る人の目を釘付けにし、強烈な印象を与え決して忘れさせません。・・・・だって髪の毛がオレンジなんですもの。ありえないでしょってくらい強烈なオレンジ。
 なんとか人数をそろえた精神科は外来と医局の改装を条件に外来と病棟を再開。今に至ります。

 そんな精神科が精神療法について院内勉強会で講演。これがすごかった。

その1
精神症状が出ている患者はうちの精神科では人員的、専門的に診れないので、院内から精神科救急ホットラインに電話しろ。絶対に精神科オンコールを呼ぶな

その2
暴れる患者がいても精神科を呼ぶな。ショックコールをかけろ。

特にその2は麻酔科の逆鱗に触れた・・・。確かに助けがいるなら力は貸してもいいけれど、そんなこと精神科に指示されたくない。
勉強会のアンケートでは前代未聞なほど多数の意見が寄せられ、事務方は聞き取り調査まで始めてしまったのだった。

とはいえ、左耳大学の職員の間ではすでに精神科はなかったことになっています。

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